という二泊三日の旅。今回の旅で体感した何かが、イシワタリの今後になにかしらの意味を持つかもしれないし、なんにもならないかもしれない。でも、海外だけでなく、日本の旅もこれから続けていくつもりだ。
まとめとして、Facebookのイシワタリページに書いたものをここに貼り付けておく。
【古民家研修と称して妻籠に行ってきた。】
中山道・妻籠宿は、古い町並みが奇跡のように広範囲に残されている。
この町並みの保存は、なんと1968年から始まったという。江戸時代に栄えた宿場町も、明治に入り鉄道や道路が整備されると、意味を持たなくなり、忘れられた存在になる。しかしそれ故、町並みが手つかずに残っていたという幸運。
でも、本当にすごいのは、1968年という高度経済成長期に、古い町並みが価値を持つと気づき、保存に向けて動いたことだと思う。
残念ながら、今の鎌倉は世界遺産の落選が示すとおり、町並み(点ではなく面)には全くといって魅力はない。
かすかに魅力を持ついくつかのものも、それを残そうという動きはほぼなく、「鎌倉の魅力」とか、「鎌倉らしさ」という定義(あるいは共通の認識)もなく、思い思いの価値観によって変えられてゆく。
そんな現状の鎌倉に於いて、点として存在するイシワタリを叔母より託された私たちは、妻籠のようなパーフェクトな町並み保存には、ただ圧倒されるだけであった。
まあしかし、今年で88歳を迎えるこの建物をできる限り維持していく気持ちに変わりはない。
というわけで、そろそろ米寿に向けた何かを始めようと思う。