最近なんだか閉店ネタが多いのだが、ここでもう一つ紹介させていただく。
こちらは横浜中華街の外れにあるパンアメリカンホットドックコーナーという店。「神奈川庶民食堂」の取材で3月26日にアポを取り、ライターさんと店の前で落ち合ったのだが、待てども待てども店は開かず、電話の連絡も取れず、取材が流れてしまったのだ。クレイジーケンバンドの横山剣さんの行きつけだとか、テレビに紹介されたとかで昼時にはかなりのにぎわいを見せていたらしい。
以来、気にはなっていたのだがパスポートを取りに行ったついでに行ってみるとご覧のように健康上の都合により店を閉めることになったとの張り紙が。
こちらの店は結局一度も入っていないのだが、夫婦二人で切り盛りしていたらしい。庶民食堂の取材ではここのように夫婦だけでやっている店に多く出合った。「どちらかが倒れたら、もう店はやってられませんね」みたいな声をいくつか聞いた記憶がある。跡継ぎもおらず、自分たちの代で終わることを判っていながら、日々淡々と常連さんたちのために手頃な料金で典型的な食堂メシを作り続ける人たち。そんな店は今の日本から確実に減っていくことだろうし、それはとても大きな損失だと思う。少子化担当大臣もいいけど、庶民食堂絶滅防止担当大臣とかどう?