ザーラムバスターミナルよりハイフォン行きのバスに乗り、のんびりと車窓の風景を追っていたら、ふと思い出した。
「あ!ホテルにパスポートを預けたままだ!!」ということを。
ベトナムでは人質としてパスポートは宿泊中は預けるのが通常なのだが、チェックアウトの時にフロントが返し忘れるということはよくあること。空港から慌てて取りに戻るというのは時々聞く話なのだ。
ホテルのロビーから降りしきる霧雨を憂鬱な気持ちでみていたら、すっかりパスポートのことを忘れてしまった。ベト人からみたら、返し忘れたではなく、客がもらい忘れた、という解釈になるのだろうけど・・・
しかし、とにかくパスポートなしでは外人がホテルに泊まるのは無理だろうと思いながらも、ホテルに向かう。
「あのう・・・、パスポートがないんだけど・・・」とおそるおそる切り出したら、フロントの親父は、元気よく「ノーパスポート、ノープロブレム!!」だってさ。「でも、金は先払いだよ」と付け加えるのはさすが拝金主義のベトナム人、抜かりはない。
写真はハイフォン名物のバイン・ミー・ハイフォン。通常より小ぶりのフランスパンにパテを挟み込んだ軽食。最近ではハイフォン以外の町でハイフォンの特産品として売られていることもある。