在住カメラマンの池田福男さんからバス旅のお誘いを受けた。
「四区(かつてのスラム?)に行きましょう!」と、乗り込んだバスは軽トラ荷台バス。まだこんなの走ってるんだ?と今ごろ気づく。
荷台に乗って後ろを見ると、いつもの光景がちょっと違ったアングルで見えてくる。さすが池田さんのカメラマン視線は鋭い。
池田さんは仕事ではバイクなどを撮るコマーシャルカメラマン。しかし、街に出るときはリコーGX100を手にスナップの鬼と化す。ベト人とのコミュニケーションの取り方がとにかくすごい。こんなシーンも撮っちゃう!あんなところも、入っちゃう!しかし、ちゃんと相手に対してオチをつけているから、それはお見事としかいいようがない。
日頃、ほかのカメラマンの仕事っぷりを見る機会はないので(今回は仕事ではないけど)、池田さんの被写体との駆け引きは、大いに勉強になった。(とても、まねできないけどね)
四区からベンタンバスターミナルに戻ると、「もう一本行きませんか?」と池田さんの誘惑。「ええ、もちろん」と返す私。でも、サイゴン川の橋を目指して乗ったのに、バスの進行方向を間違え、チョロンに到着。でも、せっかくのなので、鍋を食べることに。四年ぶりのいつもの店、相変わらずウマイ!
甘いものも大好きという池田さんだったので、いつものHA KY でチェーを食べ、楽しいバス旅も終了。
池田さんの撮影テクニックをまねて、チョロンの中学校前でちょっと強引に迫ってみた一枚。なんか、こちらが腰が引けているのがわかっちゃう?
「でも、いま日本でこんな撮り方できないでしょ?」と池田さん。「そうです、こんなことやってたら●●●●扱いですよ」、と嘆く私。ベトナム人よ、いつまでも純情であってくれ、と願わずにいられない我々であった。